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ファイト! イッパーツ! ラグビー日本代表応援団のカズです。月並みではありますが、ラグビーワールドカップ(W杯)はみていて本当に面白い。サッカーだったら全部ファウルじゃないかというくらい、ハードなコンタクトがすごい。
素人の僕はルールを詳しくは知らない。でも、そこが分からなくてもW杯レベルとなると直接的に訴えてくる面白さ、すごみがある。「いいもの」は、楽しまれ方を選ばないというか。
そして速さ、強さだけでなく、身のこなしのしなやかな選手に目を奪われる。漠とした表現になるけれど、「いい選手」とされる要件はスポーツの別なく普遍なんだなと思う。ニュージーランド代表のボーデン・バレットらがそう。そのニュージーランドと南アフリカの激突にも興奮させられました。バレットのライン際へのキックが、外に出るかと思いきやギリギリでバウンドして内側に戻ってくる。「ああなるように意図して蹴っています」と解説者。本当なの、と驚いてしまう。
「あれだけ激しくぶつかり合っても、判定に文句をいう人がほとんどいない。サッカーと違うね」という知人もいた。確かにサッカーでは文句をいうのが癖になっている選手もいる。突発的な怒りは6秒で鎮まる、だから6秒辛抱せよ、という説まであるみたい。
僕自身は審判に盾突くこともなく、あまり警告をもらわないタイプ。もちろん腹が立つときはあるけど、文句をいったところでどうなるものでないし、早く次のプレーへ意識を集中したいという気持ちもある。それどころじゃないのね。
考えてみると、サッカーだけじゃないだろうか。人の体で一番器用に使えそうな手を、あえて使わず、足でこなすスポーツは。だからこそ速い人が勝つとも限らず、でかい選手が絶対有利なわけでもない。ジャイアントキリングも起きやすくなる。そんな目で眺めてみると、また違った面白さが見えてくるのかも。
ラグビーの方々から見て、僕らサッカーは「弱っちい」と思われないか心配。少々のタックルで痛がっていてはだめだね。シーズン終盤、練習の追い込みで疲れがあるとしても「疲れた」などといっていられない。W杯の激しさに打たれると、自分も強くあらねばという気になります。